“東のイスタンブール”では、今年もコーカサスレストランが次々オープン
ウラジオストクはコーカサス地方や中央アジアが広がるユーラシアのゲートウェイの町です。
なぜなら、コーカサスや中央アジアのレストランがひしめいているからです。
今年に入っても、これらのレストランが次々にオープンしています。ウラジオ.comの宮本智さんが案内してくれました。
ウラジオストク駅正面の坂をまっすぐ上っていったすぐ先に、最近オープンしたのが大型ジョージア(グルジア)レストラン「トゥビリッシモ(Тбилиссимо)」です。
場所はレーニン像のすぐ裏で、プリモーリエにも近いです。
もともとウクライナレストランの「チョーチャ ソーニャ(Тётя соня)」があった場所で、この店は女性向けのかわいらしい内装とおいしいボルシチが有名でしたが、いまは活気あふれるドラマチックな内装のコーカサスレストランに生まれ変わりました。
ジョージアの美しい山々や家並みをモダンに描いた内装は魅力的です。店内は天井も高く、開放的な雰囲気です。
独自のスパイスで漬け込んだ串焼き肉のシャシリクや手包みのジョージア風小籠包のヒンカリがこの店のおすすめ。
厨房もカラフルなグラフィックに囲まれ、男性のシェフたちが長い鉄の串に羊や牛の肉を刺して火であぶる姿が見られます。
女性たちもヒンカリの小麦粉の皮に肉を包んでいました。
「立地がよく、人気のホテルエリアからも徒歩圏、シベリア鉄道発着駅からもすぐ近くなので旅行者の利用も増えそうです。キッズルームも完備なので、家族連れにもおすすめできるレストランです」と宮本さんは話しています。
Тбилиссимоのインスタグラムはこちら
今年2月に郊外のルガバヤ市場とキタイスキー市場の間にオープンしたのが、アゼルバイジャンレストランの「パクラヴァ(Pakhlava)」です。
アゼルバイジャン共和国(Republic of Azerbaijan)は、ロシアの南のコーカサス地方にあるカスピ海のほとりの国で、イスラムの人々が多く住んでいます。日本ではなかなかお目にかかれない、ユーラシアのディープグルメを手軽に味わえるのがウラジオストクなのです。
アゼルバイジャン料理についてはこちら
アゼルバイジャン料理は、市場で働くウズベキスタンやキルギスなどから来た中央アジア系の人たちに好まれています。アゼルバイジャン人の店長が教えてくれたこの店のおすすめ料理は、キュフタボズバシという羊肉ミートボールにネギやコメなどが入っているアゼルバイジャン民族スープです。中央アジアでは定番の炊き込みご飯のプロフも美味です。
アゼルバイジャンはイスラム圏なのですが、かつてソ連邦の一部だったこともあり、現地産の豊穣なワインをはじめ各種アルコールが楽しめます。週末の夜は民族音楽の生演奏をやっています。
Pakhlavaのインスタグラムはこちら
最後に、2021年の春、ウラジオストク住民にとっていちばんホットな飲食スポットを紹介しましょう。最近オープンしたばかりの、モダンでファッショナブルなフードコート「コーペガストロバル(Коопегастробар)」です。
極東ロシア初といわれる美食&バーの一体型フードコートで、現地では話題を呼んでいます。
1階はそれぞれ個性的なバー7店が並ぶバーエリアです。
2階は飲食エリアで、タイやベトナムなどの東南アジア料理やウズベキスタン料理、ハワイ料理、日本料理(ただし、カリフォルニアロールがメイン)など、さまざまなエスニックの味覚が楽しめるフードコートです。
“東のイスタンブール”と呼ばれるウラジオストクらしく、多国籍グルメの饗宴です。
場所はスポーツ湾沿いの観覧車のある遊園地の裏手です。隣に人気のアジアンフュージョンレストラン「ズーマ」があります。
Коопегастробарのホームページはこちら
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。