第2弾です!ウラジオストクには街角アートがあふれています
ウラジオストクは、知る人ぞ知るストリートアートの街であることは、すでにお伝えしました。
ウラジオストク在住のインスタグラマーのアンナさんから、最近また新しい写真が届いたので、第2弾を始めましょう。今回もなかなか斬新ですよ。
まずこの巨大なカニのウォールペインティングは、ロシア海洋国立大学のキャンパスの壁に描かれています。ここは由緒ある大学で、ウラジオストク駅からトカレフスキー灯台に向かう途中、日本国総領事館に近い場所にあります。
大学のすぐそばにはビーチがあり、テーマもタッチもそれぞれ異なる作品群はビーチ沿いの壁に並んでいます。このあたりでは、夜になると水タバコを吸っている若者が現れます。
この3人組の男性の上に書かれた「#небудькакГриша(一緒に走ろう)」はウラジオストクのランニング団体のハッシュタグです。彼らは早朝、毎日のように町の中を走っています。もしウラジオストクでジョギングしたいなら、この団体にコンタクトを取ってみてはどうでしょう。
この何人もの肖像が並ぶ作品は、戦勝75周年記念日に向けて描かれたもので、オケアン大通りにあります。彼らはウラジオストクの名誉市民です。
この人物をご存知でしょうか。黒澤明の映画『デウス・ウザーラ』の主人公、極東ロシアの先住民族であるナナイ人のデウス・ウザーラその人です。彼と一緒にこの地を探検したロシア人の人類学者であるアルセーニエフは、映画の原作の著者であり、ふたりの交流が映画のテーマです。市内にはアルセーニエフの名にちなんだ博物館があります(いつか紹介しますね)。
一方、こちらはウラジオストクのシンボルであるアムール虎。このふたつの絵は、ディナモスタジアムの向かいの公園にあります。ムーミー・トローリバーの隣です。
このトンネルのような場所に描かれた絵は、「噴水通り」として知られている歩行者天国の通りから海に向かって左手に入る小道にあります。トンネルの先には、人気のロシア雑貨店「スンドゥク」があります。
最後のこの絵は、ウラジオストク駅前の通りであるアレウーツカヤ通りに面した歴史的な作品といえます。
この男の顔をよく見てください。建物の角にまたがるように描かれていて、それぞれの方向から見ると別人のようですが、角度を変えると同じ顔に見えます。ちょっとしただまし絵です。
この人物は、カムチャツカ半島からアラスカに連なるアリューシャン列島の先住民族であるアウレット人です。彼らは海獣の皮でつくったカヤックや帆船に乗りこなす人たちで、18世紀にロシア人がこの海域に毛皮をとるために現れた頃から交流が始まります。
興味深いことに、彼は左手にスマホを持っていますが、右側にはアレウットの帆船が描かれています。
実はこの絵を発注したのは、ロシアの通信大手のMTCで、壁に描かれたQRコードでこの通りの歴史を知ることができます。
地元で数多くのストリートアートを手がける“33+1”というグループの作品です。彼らはウラジオストクを楽しい街角グラフィティで埋め尽くそうと日々活動しています。
その代表がパーヴェル・シュグロフさんです。 彼の活動についてはまた別の機会に紹介しましょう。
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