ウラジオストクの中央広場に新しい噴水が誕生しました
最近、ウラジオストクに新名所が生まれました。9月2日から始まった東方経済フォーラムの開幕に合わせて中央広場(Площадь Борцов за власть Советов)に噴水が誕生したのです。
この噴水は、音楽とともに地面から放射される水流がどんどん変化していくもので、好天に恵まれたその日は、噴水の周りに市民や子供たちが大勢集まって、水浴びを楽しんでいました。
この動画は日本海ブリッジのウラジーミルさんが撮って送ってくれたものです。子供たちがはしゃぐ姿がとてもかわいいですね。
噴水とともに流れる音楽は日や時間帯によって変わりますが、そのときは映画「タイタニック」の主題曲「My Heart Will Go On」に合わせて放水されていたそうです。
中央公園の周辺は、さまざまな建築があり、見る角度によって風景が大きく変わるのが面白いです。西側に見えるのは、新しくできたスパソ・プレオブランジェスキー大聖堂(Спасо-Преображенский кафедральный собор)です。
公園の北側にあるこの銅像は、1917~22年に極東のソビエト政権樹立のために活躍した戦士の像で、中央広場の正式名は「革命戦士広場(Памятник Борцам за Власть Советов на Дальнем Востоке 1917-1922)」です。
像の背後のスヴェトランスカヤ通りに沿って並ぶ建築群は、ウラジオストクでも最も古い時代からあるものです。ウラジオストクは19世紀半ば以降に建設された町ですから、この通りに沿って当時の欧州の建築トレンドを体現したアールヌーヴォー様式も見られます。
これは公園の西側を見た構図で、噴水の背後の高い建物は、ロシア沿海地方行政府(Правительство Приморского Края)です。
日が暮れてくると、教会の白いシルエットが夕日を浴びてピンクに染まっていきます。
そして、夜になると噴水はライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
ライトの色が変わるので、とても美しいです。
ところで、中央広場はウラジオストクで行われるさまざまなイベントのメイン会場となります。
先日行われたウラジオストク国際マラソンのゴールはここです。
ルースキー島に行くツアーバスの発着場所もここです。
春祭りのマースレニッアのかかしを火で焼く儀式もここで行われます。
そして、週末には朝から市場になり、地元の農家や漁家の人たちが持ってきた食材がたくさん並びます。
もともとウラジオストクの噴水といえば、通称「噴水通り」と呼ばれるアドミラーラ・フォーキナー通り(Улица Адмирала Фокина)が知られていました。
ビーチに向かって真っ直ぐに伸びる噴水通りは、この町でいちばんおしゃれなエリアです。通りにはカフェやおみやげショップなどが並び、噴水近くのベンチでくつろぐ地元の人たちの憩いの場です。通りから海に向かう眺めは日を背にした午前中がとても美しいです。
なんでもこの噴水は2012年につくられたものだそうです。
噴水通りの先にあるスポーツ湾(Спортивная гавань)の広場にも噴水があります。これはソ連時代からあったものです。
海水浴場に面したこの広場では、夏になると、肌を焼く水着姿の地元の人たちであふれます。屋台やバーも出店し、夜遅くまでにぎわいます。
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ウラジオストクに行く楽しみがまたひとつ増えましたね。
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