イエローモンキーのMVがウラジオストクで撮影されました
ウラジオストクのアンナさんから今朝、こんな便りが届きました。
2月29日のこと。市街地のすぐそばにあるスポーツ湾の氷の上で、花を飾った棺桶のまわりに見ず知らずアジア系の人たちが集まっておかしな儀式を行っている……。
そんな市民たちの噂が3月上旬からしばらく、SNSで話題になっていました。動画や写真を見た人たちは、いったいあの棺桶はなんだろう? 直接その光景を見たという市民の何人かはとても恐ろしがっていたそうです。
昨日になって、その謎が解けました。
日本のロックバンドTHE YELLOW MONKEYの新作『未来はみないで』(3月13日リリース)のミュージックビデオの撮影をやっていたのでした。
それを伝えたのは、地元ネットメディアのPrimaMediaでした。
“Никакого будущего”: клип японской группы с гробом снимали на набережной Владивостока
「未来はみないで 」:ウラジオストクの堤防で日本のロックグループのミュージッククリップが撮影された(2020年3月17日)
記事はこんな風に伝えています。
「先ごろ、日本のロックバンドThe Yellow Monkeyは、新作『未来はみないで』をリリースした。彼らは2月29日、ウラジオストクに来てスポーツ湾の氷の上で不思議なパフォーマンスを行い、市民を驚かせた。PrimaMediaは、それは彼らが記念ツアーのためのプロモーションビデオの撮影をしていたことを明かした。
撮影日の朝、十字架や花輪、棺桶などがスポーツ湾の氷の上に持ち込まれたことを多くの市民が目撃し、SNSで広く伝播された。ある目撃者は、スポーツ湾で『中国人が秘密の儀式を行った』と書いた 。 」
これがそのミュージックビデオです。撮影とは知らず、その光景を見たウラジオストクの人たちは、いったい何ごとかと思ったことでしょう。
THE YELLOW MONKEY – 未来はみないで (Official Music Video)
このミュージックビデオの撮影は、この時期、ワカサギ釣りに出かけた市民が大勢繰り出す、氷結したアムール湾の、しかも市民の誰もがすぐ見渡せるスポーツ湾の上で行われたことで大きな話題となりました。真っ白な氷原の背景にディナモスタジアムのそばの観覧車のシルエットが見えます。
冒頭や映像に何度かさしはさまれる十字架のような人形を燃やすシーンは、先ごろ行われたマースレニツァの祭りの、冬に別れを告げる儀式に似ています。
2月下旬に行われた国際アイスランのように、氷の上を走るシーンもあります。
フィラルモニアコンサートホールの小ホールや郊外の墓地などでも撮影されていることがわかります。
もちろん、この幻想的なビデオ映像にとって、実際の場所がどこであるかにはあまり意味はありません。でも、地元に住む人たちの間ではとても不思議な出来事だったのです。
アンナさんはこう話しています。
「コロナウイルスのせいで、5月まで日本のみなさんはウラジオストクに来ることができなくなり、私たちも残念ですが、このミュージックビデオには、たくさんのウラジオストクの観光スポットが映っているので、楽しんでいただけるとうれしいです。
私たちは5月1日以降、ウラジオストクでみなさんをお待ちしています 。 」
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