カムチャツカの市場で買ったサーモンとイクラで簡単クッキング!
ウラジオストク在住のインスタグラマーのアンナさんは、今年の夏休みにカムチャツカに旅行に行ってきたそうです。
カムチャツカはアラスカの対岸にあるロシア東端の大きな半島で、北海道の北東約1200kmの場所にあります。火山が多く、野生のヒグマや高原植物、美しい山々や湖、海があり、大自然を心ゆくまで満喫できたそうです。
彼女はカムチャツカの中心都市、ペトロパブロフスク・カムチャツキーの市場でイクラとサーモンをおみやげに買いました。
そして、ウラジオストクに戻るとすぐ、こんな素敵なサーモンロールをつくりました。
アンナさんは言います。「ウラジオストクの市場にもサーモンやイクラは売っていますが、カムチャツカで買ったものはとても新鮮です。だから、すぐに調理して食べることにしたのです。
レシピは簡単すぎます(笑)。地元のスーパーで買ったラヴァシュを広げて、クリームチーズを塗ります。その上にディルとコリアンダーのハーブとサーモンのスライスを載せてロールにするだけです。
イクラはパンにたっぷり載せていただきます」。
※ラヴァシュというのは、アルメニアやアゼルバイジャンの薄い小麦粉の皮で、クレープより少し厚手です。
ところで、カムチャツカとはどんなところなのでしょうか? アンナさんの旅の写真の一部紹介しましょう。
今回の日程は9泊10日間の旅行だったそうです。いわゆるパッケージツアーではなく、ウラジオストクから往復の航空券を購入し、現地でさまざまな体験ツアーやエコツアーに個別に予約して参加したそうです。
以下は主なスケジュールです。
1日目 国内線ウラジオストク発カムチャツカへ。市内観光
2日目 クリル湖へのヘリコプターツアー
3日目 スタンドアップパドル・サーフィン体験
4日目 ムトノフスキー火山登山
5日目 市内観光、スタリチコフフ島へボートツアー
6日目 ヴァチカジェツ山ハイキング
7日目 ブィストラヤ川釣りとマルキ温泉
8日目 アヴァチャ火山の山下りハイキング
9日目 犬ぞり体験とコリャーク人のお宅訪問、買い物
10日目 国内線カムチャツカ発ウラジオストクへ
彼女の主な訪問先を簡単に紹介します。
ペトロパブロフスク・カムチャツキーからはアヴァチャ湾をさはんだ対岸にあるヴィリュチンスカヤ火山です。
カムチャツカは「火山の博物館」とも呼ばれています。ペトロパブロフスク・カムチャツキーにはカムチャツカの郷土史博物館や自然博物館があります。
野生のヒグマが生息するクリル湖には陸路の交通手段がないため、ヘリコプターで行きます。
ムトノフスキー火山は南カムチャツカで最も活発な火山のひとつで、麓に小さな間欠泉の谷があります。
スタリチコフフ島は海鳥のコロニーで、ラッコやアザラシも生息しています。海釣りも楽しめます。この岩は「3兄弟」と呼ばれています。
ヴァチカジェツ山は高原植物が咲いていて、フラワーハイキングが楽しめます。
ブィストラヤ川ではゴムボートで川下りをします。
カムチャツカでは、夏でも犬ぞりが体験できます。
シベリアハスキー犬は人間ととても仲良しです。
コリャーク人はカムチャツカの先住民族で、トナカイの遊牧民でした。彼らの民俗村を訪問します。
紹介したのはほんの一部ですが、カムチャツカでは驚くほどたくさんの体験が待っています。
ウラジオストクからペトロパブロフスク・カムチャツキーまではロシアの国内線のフライトで約3時間半。日本とウラジオストクが約2時間ですから、思ったほど遠い場所ではありません。日本からの直行便はないので、ウラジオストクやハバロフスク経由になります。
私たち日本人もそうですが、ロシアの人たちも今年の夏、海外旅行には行けませんでした。だから、アンナさんもそうですが、国内旅行やドライブ旅行に出かけた人が多かったそうです。とはいえ、国土の大きいロシアですから、移動距離も大きいし、極東ロシアとその周辺は手つかずの大自然が残っている大地がどこまでも広がっています。なんとうらやましいことでしょう。気候も日本のように暑くなく、とても過ごしやすいのです。
私たち日本人にとってウラジオストクがこれだけ身近に感じられるようになったのですから、カムチャツカも決して遠い場所と思わなくてもいいかもしれませんよ。
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