ネコと女性が大切にされる町、ウラジオストクの最近の話題いろいろ

国際婦人デー
ウラジオストク便り

マースレニッツァも終わり、春の訪れを日増しに感じるようになったウラジオストク。コロナ禍で外国人観光客の姿がすっかり消えて1年たちますが、町は日ごとに変化しています。最近の町の話題を、ウラジオ.com の宮本智さんが報告してくれました。

国際婦人デーの3月8日は、ロシアでは祝日です。

国際婦人デーの旗

この日は老若問わず、ロシアの男性はチューリップなどの花束を女性にプレゼントします。ガールフレンドや奥さんはもちろん、お母さん、学校の先生など、自分に縁のある女性すべてに渡すのです。

花屋さんの様子

宮本さんは言います。「ここ数日、花束を手に持って歩く人を多く見かけました。当日8日に花屋さんに行くと、恋人や母親、おばあちゃんに花を渡そうと、店に並ぶ男性たちが行列していました。相対的にみて、女性の地位が高いと思われるロシアでも、この日は女性が主役となる1日で、とてもロシアらしい光景にあふれています」。

3月8日は国際婦人デー

冒頭のリムジンカーの写真は、地元旅行会社日本海ブリッジのウラジーミルさんが撮って送ってくれたものですが、ウィンドウに「3月8日」のポスターが貼られています。

この日、彼も奥さんと娘さんを連れて、おしゃれなレストランに食事に行ったそうです。ロシアの国際婦人デーは、すべての女性に対して、まるで母の日のように「Thanks Mom」とばかりに感謝を伝える日のようで、お国柄が表れていると思いますね。

次は、女性とともにロシアで大切にされているネコの話題です。ウラジオストクはネコの町です。町中至るところにネコがいて、市民に愛され、大切にされています。

グム百貨店で展示販売されている猫の絵1

今、グム百貨店でネコの絵の展示販売会が行われています。地元アーティストらによる作品で、背景にウラジオストクの町並みなども描かれているので、おみやげとしても価値が高いです。絵はがきもあるので、お買い求めやすい価格のものも多いです。

グム百貨店で展示販売されている猫の絵2

宮本さんによると「ふつうの風景画に比べ、購入者が多く、男性客も多い」とのこと。ロシアでは男性もネコ好きが多いそうです。今回の展示会は3月末までですが、今後は定期的に開催していくとのことです。

グム百貨店で展示販売されている猫の絵3

ちなみに以下のネコたちは、3月1日のロシアのネコの日に撮られたもので、アルセーニエフ博物館で飼われているネコたちです。

アルセーニエフ博物館で飼われているネコ写真1
アルセーニエフ博物館で飼われているネコ写真2

博物館には貴重な展示物があるというのに大丈夫かしら。そう思ってしまいますが、この国の学芸員さんたちは、自由気ままに館内を歩き回るネコたちを愛おしく思って、餌付けしているというのですから、驚きです。これほどのネコ好き国民はいないのではないでしょうか。

アルセーニエフ博物館で飼われているネコ写真3
アルセーニエフ博物館で飼われているネコ写真4

次の話題は、ウラジオストクで最大規模のキタイスキー市場です。宮本さんによると、露店となっていた衣類・雑貨ゾーンがリニューアルのため完全に取り壊しとなりました。このエリアは、中央アジア人やベトナム人が経営する店が密集した独特の雰囲気が面白かったのですが、施設は相当老朽化していて、市政府が改装することを決めたそうです。コロナが明けた頃には、新しい市場に生まれ変わっていると思います。

取り壊し後のキタイスキー市場
改修前のキタイスキー市場

最後は、ウラジオストクをテーマとした絵本が発売されたという話題です。本のタイトルは「ウラジオストク、ベイビー!(ЭТО ВЛАДИВОСТОК, ДЕТКА!)」というもので、地元のイラストレーター、アラさんの作品です。

「ウラジオストク、ベイビー!」の表紙

表紙は金角湾に停泊する白い客船で、カモメに乗った男の子がウラジオストク駅や鷲の巣展望台などを訪ねていくというストーリーです。この絵本もおみやげにしたくなりますね。

「ウラジオストク、ベイビー!」内容1
「ウラジオストク、ベイビー!」内容2

本サイトでは多くの現地協力者から情報を送ってもらいながらニュースを配信していますが、ウラジオストク在住の宮本さんもそのひとり。「街角で日々出会ったワンシーンを備忘録のつもりでFacebookに上げているだけなのですが、みなさんが喜んでくださるのならうれしい」と話してくれました。

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