ウラジオストクのダーチャにも春が訪れました
5月に入り、ウラジオストクもようやく春めいてきました。
ロシアの人たちはそろそろダーチャに足を運ぶ季節になったようです。ダーチャは、春から夏にかけて、郊外に建てた菜園付き小屋の畑で収穫した野菜や畜産物を加工し、長い冬のための保存食をこしらえる、プライベートな「作業小屋」のような場所です。ロシアの人たちは、春が来ると都会を抜け出し、ダーチャでのんびり過ごします。まさにロシア版のスローライフです。
ウラジオストク在住のアンナさんが郊外にあるダーチャを紹介してくれました。
私の家のダーチャは、空港に向かう近郊電車(エレクトリーチカ)のウゴリナヤ駅から車で15分くらいの場所にあります。いまウラジオストクでは新型コロナウイルス感染のための外出自粛は続いていますが、家族でダーチャに行くことは問題ありません。
先日久しぶりに訪ねたら、庭にきれいな春の花が咲いていました。
紫色の花はシラーです。つり鐘状の花がかわいいです。
黄色の花はレンギョウです。日本でも咲いているそうですね。
この白い花はタツタソウ(Jeffersonia dubia)ではないかと思います。朝鮮半島北部から中国東北地方やロシア沿海地方、アムール河流域に分布している花です。
このピンクの花はエゾムラサキツツジで、母の実家のウスリースク市の近くの森でとってダーチャに植えたものです。エゾムラサキツツジはルースキー島やナホトカ市の海岸にもたくさん咲いています。極東ロシアを代表する花です。
もうしばらくしたら、庭に野菜を植える予定です。
庭を歩くと、モグラの穴が見つかりました。
春になると、ニワトリやカモが卵を産みます。
うちのニワトリやカモは孵卵器で生まれた子なので、親になってタマゴを産んでも温めません。だから、父は卵を集めて孵化させます。
実をいうと、うちのダーチャはまだ建設中なんです。
まだ内装工事が終わっていないのですが、暖炉はできたので、肉や野菜を焼いてBBQをやりました。
極東ロシアでは、5月になると、果物の木の花が次々に咲き出します。たとえば、アプリコットやリンゴ、チェリー、梨などです。そして、甘くやさしい香りを放つリラ(ライラック)の花が咲きます。1年でいちばん美しい季節です。
新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら、ぜひウラジオストクを訪ねてほしいです。私も本当は日本に旅行に行きたいです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。