写真家・山端拓哉さんの企画展「ロシア語日記」がFUJIFILM SQUAREにて9月10日まで開催中!
ウラジオストク留学中に撮りためた写真で構成された山端拓哉さんの企画展「ロシア語日記」が東京六本木のFUJIFILM SQUAREで9月10日まで開催されています。
青森県生まれの山端拓哉さんがウラジオストクの極東連邦大学にロシア語留学したのは、2016年10月から18年2月まで。「留学生であれば、ロシア国内を自由に旅できるのがチャンスと思いました。多くのロシア人と知り合い、交流していくうちに、それが写真の題材になりました」。
この写真展は、富士フィルムが若手写真家に個展開催の機会を提供する新たな取り組みとして行われました。2019年に開催されたFUJIFILM SQUARE企画写真展「平成・東京・スナップLOVE」で行われた同展出品作家6名(有元伸也、大西みつぐ、尾仲浩二、中藤毅彦、ハービー・山口、元田敬三 敬称略)による「ポートフォリオレビュー」において、山端さんが78名の参加者の中から選ばれた4名のひとりになったことから企画されました。
展示された作品の一部を紹介しましょう。
「これはウラジオストク市内を走る路線バスです。何の変哲もないバスのようですが、この写真を見たロシア人はみな、あっと声を上げます。なぜなら、このバスの二色はウクライナの国旗に似ているからです。右側にそれをじっと見ているプーチンさんのポスターが写っているので、胸騒ぎをおぼえるのかもしれません」
「モスクワで撮ったカップルの写真です。川を向いたベンチに座った男性はヘルメットを被り、彼女は脱いで座っています。ふたりは何を話しているのでしょう?」
「留学中に知り合ったロシア人の友だちのお宅を訪問したときに撮ったものです。ロシア人はスイカが好きですね」
「友だちの家のお茶会です。テーブルクロスの柄もそうですが、テーブルに置かれたお菓子やお茶のポットの感じがとてもロシアっぽいです」
「ウラジオストクの1月に撮ったもので、バーニャ(サウナ)のあとに寒中水泳に向かうロシア人の女の子の後姿です。この時期、海は凍ってしまうので、その一部に穴を開けて水に飛び込みます」
山端さんは「今回の作品は、ロシア語学留学中の写真が中心になっていますが、それは旅行写真ではなく、また単なる生活写真でもありません。私は、その狭間を作品にしたいと思っていました。最近、日本でもロシア語で日記を書いています。帰国後の日本での生活もロシアと密接に関わっていて、これからも私とロシアとの関係は続いていきます」と話しています。
写真展では、ここに紹介された以外にも数多くの作品が展示されています。そのひとつひとつに物語があります。ガイドブックやネットに載っている観光写真とは異なる、いまのウラジオストクの素の姿を知ることができるでしょう。
なお You Tube「ウラジオストクチャンネル」では、山端さんのインタビューを近日公開予定です。そこでは、彼がフィルム撮影にこだわる理由やウラジオストクの魅力について語っています。
→You Tubeウラジオストクチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/channel/UCmtocShJNvsAs0ojOTfB6qg
FUJIFILM SQUARE 企画写真展 「平成・東京・スナップLOVE」
ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展
New Faces of Japanese Photography
2020年08月28日〜09月10日
東京都港区赤坂9丁目7番地3号 |
TEL 03(6271)3350 (10:00~18:00) |
営業時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで) |
無休(年末年始除く) 入館無料 |
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