「ウラジオ. com」の宮本さんがガイドブックにまだ載っていないお店を紹介

ガイドブック未掲載の飲食店
グルメ

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、ウラジオストクでも一時期、市民の外出制限があったことから、多くの飲食店が影響を受けました。その一方で、ニューオープンするカフェやレストランもあるようです。

本ニュースサイト編集部のメンバーも、今春以降、ウラジオストクを訪ねることができていないので、新しい情報を自分たちの足で発掘できてはいないのですが、現地在住の仲間がたくさんいます。これまでたくさんの楽しいニュースを送ってくれたインスタグラマーのアンナさんやvladivostok_maniaのemiさん、地元旅行会社「日本海ブリッジ」のウラジーミルさん、そして現地発情報サイト「ウラジオ. com」の宮本智さんなどです(本当はもっといます)。

なかでも宮本智さんは、本サイト編集長と一緒に日本初の極東ロシアの旅行案内書「Platウラジオストク・ハバロフスク」(ダイヤモンド・ビッグ社)をつくった仲間なのです。今回はそんな宮本さんが教えてくれた、2020年秋版「ガイドブックにまだ載ってないお店」を紹介します。

まずロシア産ハーブティーの専門店「チャイ ダ トラヴィ(Чай да Травы)」です。

チャイ ダ トラヴィ店内

もともとロシア人は紅茶を愛飲していましたが、最近は自家焙煎のコーヒーショップが増えていて、ウラジオストクでもどちらかといえば、カフェで飲むのはコーヒーというのが定着しています。でも、この店はロシア産、そして沿海地方でとれたハーブやフルーツを素材としたお茶を自家工場でブレンドして販売しています。

棚に並ぶ袋入りの茶葉

ロシアの伝統茶であるイヴァンチャイも販売しています。イヴァンチャイは、ヤナギランという植物の花と茎を乾燥させてつくるお茶で、その他の花や木の実、ベリーなどとブレンドしたものがよく飲まれています。

瓶入りの茶葉

店主のダリヤ・アギシェヴァさんの家では、昔から地元の森で野草を摘んでハーブティーにして飲んでいたそうです。ハーブには種類によってさまざまな効能があり、リラックス効果や、逆に沈んでいた気分を高揚させるものもあります。小さな頃から祖母や両親に野草について教えられていたことから、勤めていた会社を辞め、ハーブの商売を始めたそうです。最初は卸売りだけやっていたのですが、今年から小売店を開業しました。もちろん、店内でお茶を飲むこともできます。

店主のダリヤさん

宮本さんが開業の動機やロシア産のハーブティーについて、ダリヤ・アギシェヴァさんにインタビューしているので、ご参照ください。

→ダリヤさんのインタビュー内容はこちら

町中カフェだらけというウラジオストクですが、ロシアの各種ハーブティーが飲めるカフェはとても貴重な存在です。場所はロッテホテルの裏側で、ソニーストアの坂を100mほど 上ったところにあります。

店内の様子

もう一軒のカフェは、老舗の「コーヒーS(Кофе S)」です。

コーヒーS外観

コロナの影響もありますが、店舗の入れ替わりが早いウラジオストクで8年続くというのは、かなり貴重な部類に入る、昔ながらのカフェです。店内の温もりのある落ち着いた雰囲気は、日本の喫茶店文化に通じるものがあります。ウラジオストクではほとんどの店でインスタグラムをやっていますが、そういうのはやらないという主義の店です。

奥の棚には、オーナーの趣味で各国のコーヒーカップが並んでいます。おすすめはブルーベリーやチーズなどの手づくりケーキと自家焙煎コーヒーのセットです。

カフェのショーケース

店はパクローフスキー教会を少し先に行ったところにあります。

最後はリニューアル情報です。

ウラジオストクで最も早い時期にスタイリッシュなレストランとして開業し、地元で人気のレストラン「イズ・ブラゼリエ(Iz brazzerie)」が、先ごろリニューアルオープンしました。

イズ・ブラゼリエのテラス席

宮本さんは言います。「料理の味、空間や照明の心地よさ、店員さんの洗練されたサービスでバランスが取れたお店として、10年以上支持されています(官庁関係の接待利用も多い)。新しいお店も淡いクリーム色と緑を基調とした店内、バックで流れる音楽もゆったりとして落ち着いて食事を楽しむには最高です。メニューは以前と変わらず、海鮮からロシア料理まで幅広くカバーしているので、旅行者にもおすすめできるお店です」。

店内バーカウンター

実は、このレストランは昔から地元ではあまりに有名すぎたので、「Plat」にはあえて載せていなかったのですが、リニューアルオープンということで紹介しました。場所は、サッカーのディナモ・スタジアムに面したパグラニーチナヤ通りの北側、イーゴリャ・チェルニゴフスコヴォ教会の向かいあたりにあります。

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