今日(1月7日)はロシアではクリスマスを祝う日です

ウラジオストクのクリスマス
ウラジオストク便り

「明けましておめでとうございます。」そう挨拶を交わしあう正月気分も、日本ではそろそろ抜けてきたこの時期、ロシアではクリスマスの日を迎えます。

ヨーロッパより約2週間遅れの1月7日がロシアのクリスマスなのです。これはロシア正教がユリウス暦という古い暦を採用しているためです。

ウラジオストクのクリスマスシーズンの様子を撮った写真を、現地在住のニュースサイトのレポーターのみなさんが送ってくれました。ウラジオ.com の宮本智さん、インスタグラマーのアンナさん、同じく絵美さん日本海ブリッジのウラジーミルさんです。

たくさんの写真が送られてきたので、その一部を紹介します。

ウラジオストクのクリスマスイルミネーション

ウラジオストクでは、日本より少し遅めの12月中旬頃から1月中旬くらいまでクリスマスイルミネーションが町を彩ります。いちばん華やぐのは、年末から1月初旬にかけてです。

「日本にいたとき、びっくりしたのは、クリスマスが終わると、すぐにクリスマスツリーを片付け、新年の準備が始まること。お正月もロシアのニューイヤーとまったく違いますね」とアンナさんは話していましたが、その理由はこういうわけです。

ロシアのクリスマスで最も目を引くのは、広場に建てられるヨールカ(ёлка)です。ウラジオストクでは中央広場に今年も大きなヨールカが建てられました。ヨールカには、電飾の飾りや人形などのさまざまなオーナメントが飾られます。

一見クリスマスツリーのように見えますし、もちろんその意味合いもあるのですが、ロシアでは「新年のモミの木」と呼ばれていて、むしろ新年を祝う意味が大きいそうです。実際、ヨールカの飾りの近くには「С Новым Годом! (明けましておめでとう!)」と書かれています。いわゆるクリスマスプレゼントも、1月1日の朝、自宅のヨールカのそばにそっと置かれ、目を覚ました子供たちはそれを見つけて大喜びします。

町を歩いてみましょう。これはニコライ2世凱旋門に向かう階段の両脇に並ぶツリー型のイルミネーションです。

イルミネーションの前に並ぶおとぎ話のキャラクターのイラスト画たち

イルミネーションの前に並ぶイラスト画の人たちは、ソ連時代に上演された「12カ月(Двенадцать месяцев)」と題されたおとぎ話のキャラクターたちで、それぞれの人物は各月を代表して12人います。

この町いちばんの観光スポット「噴水通り」こと、アドミラーラ・フォーキナ―通りの夜と昼の様子です。通りの入口に門が設置され、クリスマスグッズを売る市場も開かれます。夜にはたくさんのイルミネーションが灯されています。

アドミラーラ・フォーキナ―通りの夜の様子
アドミラーラ・フォーキナ―通りの昼の様子

さまざまなクリスマスグッズやマトリョーシカ、自宅のヨールカに飾るオーナメントが販売されています。

クリスマスグッズ1
クリスマスオーナメント
クリスマスグッズ2

このマトリョーシカの長い白髭のおじいさんは、ジェット・マロ―ス(Дед-Мороз)と呼ばれるキャラクターで、いわばロシアのサンタクロースです。隣の女の子は、ジェット・マロ―スの孫娘でスネグーラチカ(Снегурочка)」と呼ばれています。このふたりがセットで登場するところがロシアならではです。

マトリョーシカのジェット・マロ―スとその孫娘スネグーラチカ
クリスマスグッズ3

これは大みそかの朝の中央広場を沿海地方政府庁舎の上から撮ったものです。手前にヨールカがあり、建設中のスパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂とその背後に金角湾大橋が見えます。

大みそかの朝の中央広場

そして、これは新年を迎えた中央広場の様子です。

宮本さんは言います。「新年初日、朝から多くの家族連れが中央広場に集まりました。広場には氷のすべり台や機関車などの子供のための遊具が用意され、マイナス10度という気温の中、元気に遊んでいました。

広場に設置された氷の滑り台

ロシアの子供たちはどんなに寒くても外で飛び回るのが好きです。

雪の積もる広場
遊ぶこどもたち

この時期、確かにウラジオストクは日本に比べると寒いですが、クリスマスシーズンをのんびり家族で過ごすのも悪くないと思います」。

クリスマスシーズンがまだ続くこの時期、ウラジオストクの博物館では、子供のためのクリスマスギフトをつくる教室なども開かれています。ロシア人の子供に交じって参加してみてはいかがでしょうか。

※沿海地方美術館のギフトワークショップの情報はこちら

ピックアップ

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。