ウラジオストクの金角湾大橋の下にアザラシが現れました
ウラジオストク便り
2020年が明けて数日後、ウラジオストクから1枚の写真が届きました。金角湾大橋のたもとの港に面した遊歩道を歩いていると、海の中からぽっかりとアザラシが顔を出したそうです。
アザラシ見物の名所といえば、冬のトカレフスキー灯台が有名です。夏は海水浴客でにぎわう白い灯台は、干潮時にだけ顔を出す中州でつながれた小島に立っています。
冬のこの時期になると、中州の両脇の海岸線は浅瀬からしだいに氷結し始めます。
ウラジオストク駅近くのバス停から59番バスに乗って約20分。終点のバス停を降りて、しばらく歩くと、灯台が見えてきます。中洲を歩いて渡りながら、氷結した海の先のまだ凍っていない海上を眺めると、アザラシがのんびり泳いでいるのが見られます。ときには、海上から出て氷の上に横たわっている姿を見ることもあります。
ウラジオストクは19世紀半ばにロシアが不凍港を求めて進出し、建設した都市ですが、実際には金角湾の入口に位置するトカレフスキー灯台周辺もそうですし、日本海に突き出たムラヴィヨフアムールスキー半島も大陸との付け根のあたりからどんどん氷結していきます。さすがに国際客船ターミナルやフェリー乗り場のある金角湾は、凍らないというか、凍らないように工夫しているようです。その金角湾に架かる橋の下は、アザラシにとって居心地のいい遊泳スポットなのかもしれません。
潜水艦C-56 博物館やフェリー乗り場のある港に面した広場から東に向かって徒歩5分くらいで橋のたもとまで行けます。
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