世界遺産登録を目指し、要塞ブームで盛り上がるウラジオストクのオンラインツアーに注目!

要塞オンラインツアー
ツアー

「グルメとバレエの町」として知られるウラジオストクには、もうひとつのユニークな顔があります。都市全体が数多くの要塞に取り囲まれていることです。

要塞外観

要塞とは、外敵から都市や港を守るための堅固な城郭のような構造物で、砲台などが置かれている軍事施設です。ウラジオストクの要塞の多くは19世紀後半から20世紀初頭に建造されたものですが、結果的にほとんど使われることはなく、現役の役目を終えています。

要塞散策

なかでもよく知られているのは、スポーツ湾のそばにあり、現在要塞博物館となっている「ビェズィミャナヤ」要塞でしょうか。また市街地の北にある「要塞ナンバーセブン」やルースキー島の「ヴァローシローフスカヤ砲台」のことを耳にしたこともある人もいるかもしれません。

要塞内

いまウラジオストクでは、この歴史的価値のある要塞をユネスコ世界遺産リストに登録するための準備が始まっています。ウラジオストク在住のインスタグラマーのアンナさんが以下、報告してくれました。

「2019年にプーチン大統領の命令で『ウラジオストク要塞』という連邦博物館保護区が設営され、必要な書類の準備や、要塞やその敷地内のインフラの整備、世界遺産登録のためのユネスコ担当者や専門家とのやり取りなどが始まっています。

連邦博物館保護区の目的は、要塞の保護と歴史遺産としての周知・広報活動を進めることです。そして、海外の旅行者を誘致したいと考えています。

現在、多くの要塞や砲台は、ロシア国防省に所属していますが、保護区内の要塞は、さまざまな用途に使われるようになっています。たとえば、要塞を訪ねて歴史を学ぶだけでなく、ユニークな空間が広がる敷地内でヨガのトレーニングやアドベンチャーゲームを行うなど、さまざまなイベントが開催されました。

要塞上部

9月中旬には「要塞No1」「ポスペロフ要塞」「火薬庫No13」の3カ所で音楽と歴史のフェスティバルが開催されました。会場となった要塞の敷地内で2日間、無料ツアーとコンサートが行われました。

要塞敷地内フェスティバル

ウラジオストク要塞が世界遺産リストに登録されるまでにはまだ数年間かかるそうですが、決定がとても待ち遠しいです!」

ウラジオストクで盛り上がる要塞ブームに関するイベントは他にもあります。

ニコライ2世凱旋門の隣にあるウラジオストク市博物館(Музей города)では、昨年秋から「ウラジオストク。要塞の時間」と題された展覧会を開催しています。

ウラジオストク市博物館
要塞展示

同館はウラジオストクの歴史をそこに暮らす市民の立場から解説する歴史博物館です。

要塞設計図

展示では、要塞の当時の設計図やウラジオストクの周辺の高台に建造された数多くの要塞を、ドローンなどを使った空撮を含め、映像として公開しています。なぜこれほど多くの要塞が建造されたのか、その背景や歴史を知ることができるでしょう。

空撮した要塞

→「ウラジオストク、要塞の時間」企画展を紹介する記事はこちら

館内で流されていた要塞の映像はYouTubeで観ることができます。驚くほどダイナミックで大規模な軍事要塞ではありますが、そこには美しさすら感じられます。

https://youtu.be/2txcQp-5Z5g

現地ではウラジオストクの要塞を訪ねる国内向けのツアーがいくつも催行されています。以下のサイトは「要塞ナンバーセブン」の探検ツアーを紹介しています。

要塞ナンバーセブン

→「要塞ナンバーセブン」の探検ツアー紹介サイトはこちら

こうしたブームを受けて、日本の旅行会社がウラジオストク要塞に関するオンラインツアーを始めています。以下は旅行大手のHISウラジオストク支店のツアーです。

地下

■「知られざるロシアを大解明!ウラジオストク要塞」

100を超える多くの要塞の中で、以下の4つのスポットを現地日本語ガイドが案内します。

ウラジオストク要塞博物館→ポスペロワ要塞→ノヴォシリツェーフスカヤ砲台→要塞ナンバーセブン

ノヴォシリツェーフスカヤ砲台

→詳細・予約はこちらから

よろしければ、ぜひ参加してみてください。ウラジオストクの知られざる未知の世界を発見することになるでしょう。

ピックアップ

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。